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会長

自社の惣菜センターでのハクサイの漬け込み作業。保存料、添加物を使わず塩と唐辛子だけで作る。=上越市中田原

 

直江津店舗写真

「イチコ」ブランドの自社開発商品群の一部。日本酒(右上)や牛乳、ソーセージ、名大の「たらの子こうじ漬け」(左)など。
 



 1993年に、上越市内に惣菜センターを造りました。ほかでは作ってくれない、いいもの、純粋なものを自分で作りたいと考え、取り組みました。例えば、「イチコもち豚」を使ったギョーザ、ジャガイモだけを使ったコロッケ、塩と昆布、唐辛子だけで漬ける白菜漬けなどです。業者ではこんなことはしてくれません。ここは、はっきり言って赤字です。
 道楽仕事といえば、「たらの子のこうじ漬け」もそうです。魚屋の時分からずっと作っているものです。昔から高田の魚屋ではどこでも作っていましたが、年々減りましたね。北海道のタラの原卵をこうじに漬け込み、笹に包んで半年寝かせます。手間暇かけている自信作です。
 次に牛肉の話をしましょう。いま、私の所では、群馬県の一千頭規模の契約牧場から仕入れた和牛を「イチコ黒毛和牛」として、メーンに販売しています。
 私は牛肉の味というのは、脂の質だと思っています。うちの牛肉は、この点で優れていて、それでいて適正な価格だと自負しています。担当になった社員には、枝肉の段階から肉の見分け方を教え込んでいます。
 なぜ産地の名前でなく「イチコ黒毛和牛」として売っているかというと、一つには産地名を付けたブランド牛の問題があります。商標として規格を守っていけばいいのですが、これが周りの思惑によってゆがめられていくことが多いのです。
 牛には、和牛や乳用牛のホルスタイン、交雑種、外産牛などの種類があり、肉質や価格はそれぞれ違います。
 しかし、輸入牛や交雑種に「黒毛」表示を加えたり、産地銘柄牛がすべて和牛であるかのように消費者に錯覚をさせるような表示がまかり通っています。それがいやで当社では、自社開発の和牛は「イチコ黒毛和牛」と表示しているのです。
 最近、食品の表示をめぐる問題が起きています。一部のメーカーの虚偽表示は論外ですが、農産物でいえば、無農薬とか有機栽培という表示が多いですが、本当の有機栽培というのはいくらもありません。完全無農薬だって、手間暇やリスクを考えれば売価がとても高くなってしまいます。
 こうした食品の表示の問題は、メーカーや生産者だけを責めることはできません。私たち販売者にも責任があります。有機栽培や無農薬栽培の農産物を生産者に安易に求めたり、それを力説して販売すること自体に問題があります。さらに不当な仕入れ条件を要求すれば、立場の弱い生産者や中間業者は、ごまかしたり、何かを混入させたりして対応しようとします。これは私たち販売者も大いに反省すべきだと思います。
 無農薬について言うと、今は極力、農薬を使わないようにしていますが、将来、無農薬に近づけていきます、と、まじめな生産者が約束して、販売していくのが現実的だと考えています。ぜひ消費者のみなさまも寛大な気持ちを持っていただきたいと思います。最初から頂上を要求すると、問題が起こるのでは、と懸念しています。

(株式会社一小イチコ代表取締役 竹内寿)